元々、両親が転勤族だったため、子供の頃から各地を転々としていた。
不運なことに転校した学校と相性が合わなかったのかどんどん情緒不安定な子に育っていった。
成人して、安定の地を求めて一人暮らしをしながら仕事に就くも、真面目で素直な性格が災いして
体を壊した。
働けない状態になり、どうにもならない時に手を差し伸べてくれたのは祖母だった。
私は祖母の家に引越し、祖母の日常生活の補助をしながら生活をすることに。
荷物は段ボール4個分。
クロネコヤマトの引越サービスを頼んでもおつりが来るくらい。
子供の頃、幾度となく遊びに行った祖母の家は変わらずそのままで、風景も何もかも昔のまま。
とてもなじみやすく、近所の人達にも「大きくなったねー」と温かく迎えられた。
症状も落ち着いていき、みるみるうちに回復の方向に向かっていった。
それから5年後。
祖母はもういない。
祖母の家を閉じるので引っ越してほしいと伝えられ、プレッシャーと仕事のいざこざが重なったため、最近になって仕事を辞め、引越しをした。
頼んだ業者さんはまたもやクロネコ。
なんか宅急便のお兄さんの優しいイメージがあるからか知らないけど、私が好きな業者さん。
新しい家は同じ市内だが、繁華街が近いこともあって音が気になり落ち着かない。
外へ出る度、慣れないせいか妙にそわそわする。
引越しは私にとって、人生を左右する大きなイベントの一つだと思う。
家の環境さえ安定していれば、学校や仕事のモチベーションだって違うもの。
バランスがとれなかった時のことを考えて、引越しをする際には慎重に行動した方がいいと思う。
家族がいる場合は、自分さえよければそれでいいではなく、家族全員のことを考えて。
私は、後一回また引越しをする予定だ。
いつかまた、祖母と暮らしたあの地へ戻りたいと思う。
そのときも、クロネコヤマト引っ越しサービスを使うのかな?
さすがにそれはそのとき考えます。
引っ越しは私にとって、とても大切なモノだから。